バレエを習い始めると、レッスン中に聞き慣れないフランス語の用語がたくさん出てきて戸惑いやすいです。
先生の指示が分からないと、動きに集中できず、上達も遠回りになってしまいます。
本記事では、バレエ教室で実際によく使われる基本的なバレエ用語を、初心者の方にも分かりやすく整理して解説します。
足や腕のポジション、バーでの基礎の動き、センターレッスン、ターンやジャンプの言葉まで、まず覚えておくと安心な用語を厳選しました。
クラシックバレエだけでなく、ジャズダンスやコンテンポラリーなど、他ジャンルにも応用しやすい言葉も多数含まれています。
レッスンの予習復習に役立ててください。
目次
バレエ用語 基本 初心者がまず理解しておきたいポイント
初心者がバレエ用語に戸惑う最大の理由は、フランス語の響きと専門的な体の使い方が同時に出てくることです。
しかし、バレエ用語は体系立てて覚えると、難しい暗号ではなく「動きのレシピ」のような役割を果たす便利な言葉になります。
特に最初の数カ月は、すべてを完璧に覚えようとするよりも、レッスンで毎回必ず聞く用語から優先的に押さえることが重要です。
また、同じ言葉でも先生によってニュアンスや強調するポイントが少し違う場合があります。
そのため、一つの用語を聞いたら耳だけでなく、実際のデモンストレーションをよく観察し、自分の体で試しながら理解を深めていく姿勢が大切です。
ここでは、初心者が混乱しやすい「言葉の種類」と「覚え方のコツ」を整理して、用語学習の全体像をつかんでいきます。
なぜバレエ用語を覚える必要があるのか
バレエ用語は、世界共通の「ダンサー同士の言語」です。
海外のクラスに参加しても、日本のスタジオに通っても、基礎レッスンで使われる言葉はほぼ同じなので、用語を理解していればどこでもレッスンが受けられます。
これはクラシックバレエだけでなく、ジャズダンスやミュージカル、コンテンポラリー作品などでも同様で、振付家がバレエの語彙を土台にして振付を指示するケースが多くあります。
さらに、先生の指示を瞬時に理解できると、音楽が始まってから迷う時間が減り、体の使い方や表現に集中できます。
反対に、用語が曖昧なままだと、レッスン中に周りを見て真似することに精一杯で、上達のスピードが落ちてしまいます。
基礎的な用語を覚えることは、技術の土台を固めるだけでなく、レッスンをより楽しむための重要なステップなのです。
バレエ用語の大まかな分類を知っておこう
バレエ用語を効率よく覚えるには、どの用語が何を表すグループなのかを理解することが近道です。
大きく分けると、ポジションや方向を示す言葉、動きの種類を示す言葉、質感や速度を表す言葉、音楽やレッスン構成に関する言葉などがあります。
例えば、アン・ドゥオールやアン・ドゥダンは回転の方向、デヴァンやデリエールは体に対して足の位置や方向を示す言葉です。
動きの種類には、プリエやタンデュ、ジュテ、ルルヴェなどがあり、それぞれ足の通り道や上体の保持と深く関係します。
また、アレグロやアダージオといった言葉は、速い踊りか、ゆったりした踊りかといった全体のテンポや性質を指します。
こうした分類を意識しておくと、新しい用語が出てきたときに「これは方向の言葉だな」のように推測しやすくなり、記憶に残りやすくなります。
初心者でも続けやすい用語暗記のコツ
暗記が苦手な方は、ノートに単語集を作りがちですが、ダンスの用語は「体で覚える」ことが何よりも効果的です。
レッスンで新しい言葉が出てきたら、帰宅後にその動きを思い出しながら、簡単なメモを書くか、スマホに短いメモを残す程度にとどめましょう。
その際、日本語訳だけでなく「かかとを前に出す」「軸足を強く押す」など、自分の感覚で表したコメントを残すと理解が深まります。
また、用語を声に出して読みながら動いてみるのも有効です。
「プリエ」「タンデュ」と唱えながら足を動かすと、音と動きが結び付き、記憶が定着しやすくなります。
さらに、動画配信などで基礎レッスンの解説を見つつ用語を聞き取る練習をすると、耳が慣れてレッスン中に聞き逃しが減ります。
日々の小さな積み重ねが、自信につながります。
バレエの基本姿勢と足・腕のポジション用語
バレエにおいて最も重要なのが、基本姿勢とポジションの理解です。
どれほど難しいテクニックも、軸が崩れていたり、ポジションが曖昧なままでは美しく見えません。
用語としては、アン・ナヴァンやアン・オーといった腕の位置、1番から5番までの足のポジション、アン・ドゥオールとアン・ドゥダンなどが中心となります。
これらはクラシックバレエだけでなく、ジャズダンスやコンテンポラリーでも姿勢づくりの基準として使われることが多く、他ジャンルに進みたい人にも必須の知識です。
特に初心者は、柔軟性や筋力よりもまず「真っ直ぐに立つこと」「正確なポジションを取ること」を優先して身につけると、安全に上達しやすくなります。
ここでは、姿勢とポジションに関する代表的な用語を整理して説明します。
ターンアウトと軸づくりの基本用語
バレエの立ち方で最も特徴的なのが、ターンアウトと呼ばれる「足を外側に開く」考え方です。
日本語ではアン・ドゥオールと表現されることもあり、股関節から外旋させて、膝とつま先が同じ方向を向くように立ちます。
初心者は足首だけをひねって無理に開こうとしがちですが、これはケガの原因になるため避けなければなりません。
軸に関連する言葉としては、アン・デダンとの対比で使われるアン・ドゥオールの方向、センター、アライメントなどがあります。
センターは体の中心軸、アライメントは頭、肩、骨盤、膝、足首が一直線に整っている状態を指します。
これらの概念的な用語を理解しておくと、先生が指導する時の意図をつかみやすくなり、安定した立ち方を身につける助けになります。
足の1番〜5番ポジションの用語
足のポジションは、バレエの全ての動きの出発点です。
代表的なものは、1番ポジションから5番ポジションまでで、それぞれターンアウトした状態でかかととつま先の位置関係が変わります。
1番はかかとを合わせて両足をVの字に開いた形、2番は1番から足幅を肩幅程度に開いた形です。
3番、4番、5番は前後に足をクロスさせる度合いが変わり、5番が最も深くクロスします。
初心者は、いきなり完璧な5番を目指すのではなく、自分の股関節の可動域に合った角度で安全に開くことが大切です。
多くの教室では、子どもや入門クラスでは1番と2番を中心に使い、徐々に4番や5番を練習する流れが一般的です。
これらの名称を理解しておけば、先生が「2番に開いて」「5番で準備」と言ったときに、素早く正しいポジションを取れるようになります。
腕のポジションとアン・バン、アン・ナヴァンなど
腕の使い方は、踊り全体の印象を大きく左右します。
足の動きに集中していると、腕が下がったり固くなりがちですが、正しいポジションを理解していれば、上半身のラインが整い、動きが格段に美しく見えます。
基本となるのは、アン・バ(腰の前)、アン・ナヴァン(胸の前)、アン・オー(頭の上)といった腕の位置を指す用語です。
多くのメソッドでは、これらを1番ポジション、2番ポジション、5番ポジションなどと番号で呼ぶ場合もあります。
初心者のうちは、肩を上げずに肩甲骨を下ろし、指先まで柔らかな曲線を保つことが重要です。
腕のポジションの名前を覚える際には、鏡の前で実際に形を作りながら、名称を声に出して確認していくと、体と頭の両方で覚えやすくなります。
バー レッスンで毎回使われる基礎バレエ用語
多くのバレエクラスは、バーを持って行うバー・レッスンから始まります。
ここでは、プリエ、タンデュ、ジュテなど、あらゆる振付の基礎になる動きが繰り返し行われます。
バーで耳にする用語を理解しておくと、先生のカウントや指示を先読みしやすくなり、体の使い方に集中できるようになります。
バー・レッスンは、筋力と柔軟性、コントロールを養うための重要な時間です。
一見シンプルに見える動きでも、重心の移動や足の通り道、上半身の安定など、複数の要素を同時に意識する必要があります。
ここでは、どのクラスでもほぼ必ず登場する代表的なバーの用語を整理して解説します。
プリエ、グラン・プリエの意味とポイント
プリエは「膝を曲げる」という意味で、すべてのジャンプやターンの前後に登場する、最重要の基本動作です。
バーレッスンの初めに必ず行われ、足首、膝、股関節を連動させて曲げ伸ばしすることで、関節と筋肉を丁寧に温めます。
デミ・プリエは浅く膝を曲げる動き、グラン・プリエは深くかがみ込む動きで、基本的には1番、2番、4番、5番ポジションで行われます。
プリエでは、膝がつま先と同じ方向に向いているか、かかとが床から離れすぎていないか、骨盤が前後に倒れていないかが重要なチェックポイントです。
グラン・プリエでは、かかとを離すタイミングや、戻るときにかかとを自然に戻す順番が細かく指定されます。
初心者は、深さよりも「まっすぐ下に沈む感覚」を大切にし、体幹を引き上げたまま膝を曲げる意識を持つと安全です。
タンデュ、デガジェ、ジュテの違い
タンデュ、デガジェ、ジュテはいずれも足を床上で前・横・後ろに伸ばしていく動きですが、床との離れ方やスピードが異なります。
タンデュは「伸ばす」の意味で、つま先で床をなぞりながら、最後に指先だけが床に触れた状態で伸ばします。
デガジェは「離す、放す」の意味で、タンデュより少しだけ床から離れた低い位置に足を浮かせます。
ジュテは「投げる」という意味合いがあり、デガジェよりもさらにしっかりと床から足を離し、勢いよく伸ばします。
これらは、のちに行うグラン・バットマンやジャンプの基礎となるため、足先の通り方や内ももの使い方を丁寧に身につけることが大切です。
レッスンでは、これらの用語を組み合わせたコンビネーションが頻繁に出てくるため、違いを明確に理解しておくと振り覚えもスムーズになります。
ロン・ド・ジャンブ、フォンデュなどの基礎
ロン・ド・ジャンブは「脚で円を描く」動きで、アン・ドゥオール(外回し)とアン・ドゥダン(内回し)の2方向があります。
足先で床をなぞるパール・テール、空中で行うアン・レールがあり、股関節の可動域とコントロールを養います。
初心者は、骨盤が揺れたり、上半身が傾いたりしないように、動かしている脚よりも軸足の安定を意識することがポイントです。
フォンデュは「溶ける」という意味で、片脚に体重を乗せた状態で、両足の膝を同時に曲げ伸ばししていく動きです。
これはジャンプや片脚のバランスの準備となり、床を押す力と支え脚の強さを鍛えます。
これらの用語を理解し、動きの目的を意識しながら練習することで、単なる形の反復ではなく、機能的な身体づくりが可能になります。
センターレッスンで頻出の基本バレエ用語
バー・レッスンの後半からセンターに移ると、バーがなくなり、自分の体だけでバランスを取らなければなりません。
ここでは、アダージオ、アレグロ、ポールドブラなど、音楽と空間を意識した用語が多く登場します。
センターレッスンでは、基礎で学んだポジションやバーの動きを、実際の踊りに近い形に発展させていくことが目的です。
初心者にとっては、鏡の位置や他の人との間隔、進行方向を意識しながら踊るのは大変ですが、用語を理解しておけば、レッスンの流れをつかみやすくなります。
ここでは、センターでよく使われる代表的な用語と、その役割について整理します。
アダージオとアレグロの違い
アダージオは「ゆっくり」という意味で、センターの中でも特にゆったりとした音楽に合わせて、バランスやラインを重視して踊るセクションを指します。
長いバランス、ゆっくりとしたデヴロッペ、コントロールしたポールドブラなどが含まれ、筋力と集中力が試されます。
初心者は、足の高さよりも軸の安定と呼吸を大切にし、動きと動きのつなぎを滑らかにすることを意識しましょう。
一方、アレグロは「陽気に、速く」という意味で、軽快なステップやジャンプを中心としたセクションです。
小さなジャンプから始まり、徐々に大きなジャンプや移動を含むコンビネーションへ発展していきます。
アダージオとアレグロは対照的ですが、どちらもバレエの表現には欠かせない要素であり、レッスンでは必ず両方が組み込まれます。
ポールドブラ、ピルエットなどセンター特有の用語
ポールドブラは「腕の運び」という意味で、腕と上体の線を使って空間を描く動きの総称です。
単に腕を動かすだけでなく、背骨のしなりや重心の移動を伴うことで、踊り全体に流れと表情を与えます。
センターでは、足のステップにポールドブラを加えることで、バーよりも一段階複雑なコーディネーションが求められます。
ピルエットは片脚で行う回転で、アン・ドゥオール、アン・ドゥダンの方向があります。
姿勢、スポット(首の使い方)、プレパレーション(準備)の形が揃っていないと安定しません。
初心者の段階では、回転数よりも、正しいポジションで回り始め、コントロールして終わることを重視しましょう。
用語の意味を理解しながら練習することで、回転の質が格段に上がります。
ターンやジャンプに関する初心者向けバレエ用語
ターンやジャンプは、バレエの華やかさを象徴する技術ですが、その分だけ体への負担も大きく、正しい理解と段階的な習得が欠かせません。
このセクションでは、初心者クラスでよく出てくる比較的基本的なターンとジャンプに絞って用語を整理します。
名前と動きのイメージが結び付くと、体の準備がしやすくなり、安全性も高まります。
ジャンプ一つをとっても、サンジュマン、アッサンブレ、ジュテなど、足さばきや方向の違いによって呼び名が変わります。
用語を正しく理解していれば、先生の説明を聞いた時に、頭の中で動きの構造が再現できるようになり、実際に体を動かしやすくなります。
シンプルなジャンプの名称と違い
初心者にとって最初のステップとなるジャンプは、サンジュマン、エシャッペ、シソンヌなどがあります。
サンジュマンは「跳び上がる」動きで、1番や5番ポジションから垂直にジャンプし、同じポジションで着地するシンプルなものです。
エシャッペは「開く」という意味で、閉じたポジションから開いたポジションへ、あるいはその逆へ跳び移ります。
シソンヌは片脚から両脚、または両脚から片脚へ着地するジャンプで、方向や足の組み合わせによりさまざまなバリエーションがあります。
これらのジャンプでは、プリエでしっかり床を押し、着地で静かに衝撃を吸収することが重要です。
用語を理解することで、ただ高く跳ぶのではなく、「どう準備し、どこに着地するか」というプロセスを意識できるようになります。
ピルエット以外の基本ターン用語
ターンというとピルエットが代表的ですが、初心者が最初に取り組む回転には、シェネ、ピケターンなどもあります。
シェネは「鎖」という意味で、両足で交互に回りながら直線的に進んでいくターンです。
回転数そのものよりも、一定のリズムで首をスポットし続けることがポイントになります。
ピケターンは「刺す」という意味で、片脚で立って素早く軸足を「刺す」ようにして回転します。
いずれのターンも、事前のプレパレーション、顔の付け方、体幹の引き上げが共通する基礎となります。
これらの用語に慣れておけば、振付レッスンで複雑なターンのコンビネーションが出てきたときにも、構造を分解して理解しやすくなります。
方向・位置を示す重要バレエ用語
バレエでは、足や腕の形だけでなく、「どの方向に動くか」「どこを向くか」も厳密に指定されます。
デヴァン、デリエール、ア・ラ・セゴンドなどの方向に関する用語は、センターレッスンや振付を学ぶ際に必須です。
これらを理解していないと、同じステップでも向きがそろわず、全体の印象が崩れてしまいます。
また、舞台上での位置関係を表すアン・ドゥダン、アン・ドゥオール、上手や下手に相当する概念など、空間の把握に関わる用語も重要です。
ここでは、初心者がまず覚えておきたい方向と位置の基本用語を整理します。
デヴァン、デリエール、ア・ラ・セゴンド
デヴァンは「前」、デリエールは「後ろ」、ア・ラ・セゴンドは「横」という意味で、足をどの方向に出すかを示します。
例えば、タンデュ・デヴァンは前にタンデュすること、デリエールは後ろ、ア・ラ・セゴンドは横に行うことを指します。
この3つはほぼ全てのバレエレッスンで頻出するため、最優先で覚えておきたい用語です。
また、エファッセやクロワゼといった用語は、観客に対して開いた状態か、クロスした状態かといった「見え方」の違いを示します。
初心者のうちは、方向の名前と「前・横・後ろ」の日本語をセットで覚え、鏡の前で実際に足を出しながら確認すると混乱しにくくなります。
方向の用語が身につくと、振付の書き起こしやメモも理解しやすくなります。
舞台上の位置や進行方向を示す用語
レッスンや本番での立ち位置を理解するためには、舞台上の位置を表す言葉も覚えておく必要があります。
一般的には、観客側を前、そこから見て右を舞台左、左を舞台右とし、奥を上手寄り、手前を下手寄りと呼ぶことが多いです。
バレエのトレーニングでは、さらにセンター、コーナー、ダイアゴナル(斜めのライン)などの言葉が加わります。
例えば、「右のコーナーから左のコーナーへダイアゴナルに進むコンビネーション」などと指示されることがあります。
最初は戸惑いやすいですが、スタジオの床に仮想の舞台をイメージし、自分の現在位置と進行方向を常に意識する習慣をつけると上達が早まります。
方向と位置の用語を組み合わせて理解することが、空間を使った踊りの第一歩となります。
レッスンの流れでよく出るバレエ用語
バレエクラスに慣れるためには、個々のステップ名だけでなく、レッスン全体の流れを示す用語にも親しんでおくことが大切です。
バー、センター、アダージオ、アレグロの流れはもちろん、プレパレーション、マチネ、レヴェランスなど、日常的に使われる言葉があります。
これらは動きそのものではありませんが、レッスンの理解度とスムーズな参加に大きく関わります。
特に初心者は、先生が何をしようとしているのか、次にどんなセクションが来るのかが分かるだけで、心の余裕が生まれます。
ここでは、クラスの構造と関連する用語を押さえ、レッスン全体を俯瞰して見られるようになることを目指します。
バー、センター、コンビネーションなどの意味
クラスの前半に行われるバー・レッスンは、バーに手を添えて基礎動作を行う時間です。
ここでプリエ、タンデュ、デガジェなどを繰り返し行い、体を温め、必要な筋肉と感覚を呼び起こします。
後半のセンター・レッスンではバーから離れ、空間の中でバランスや移動を伴う踊りを練習します。
コンビネーションとは、いくつかのステップをつなげた短い振付のことです。
先生が「次はアレグロのコンビネーションをやります」と言った場合、速いジャンプを中心とした一連の流れを指すことが多いです。
これらの言葉を理解していれば、レッスン中に「今は体づくりの段階」「今は踊りの実践段階」と、自分の集中ポイントを切り替えやすくなります。
プレパレーション、レヴェランスなどの用語
プレパレーションは「準備」という意味で、動きや音楽が始まる前に、腕やポジションを整えるための予備動作を指します。
先生が「一度プレパレーションしてから始めましょう」と言う場合、アン・ナヴァンを経由してアン・オーに上げる、など決まった腕の流れを行うことが多いです。
この短い準備の時間に、呼吸を整え、集中を高めることができます。
レヴェランスはクラスの最後に行う「おじぎ」で、ピアニストや先生、そしてクラスメイトに感謝を表す儀式的な動きです。
音楽に合わせて、優雅におじぎをすることで、レッスンを丁寧に締めくくります。
バレエでは、技術だけでなく礼儀や感謝の心も大切にされるため、こうした用語と意味を理解しておくことは、習い事としての姿勢を整えるうえでも重要です。
初心者が間違えやすいバレエ用語と注意点
バレエ用語には、発音が似ていたり、日本語訳だけではイメージしにくいものが多くあります。
そのため、聞き間違いや思い込みによる誤解が起こりやすく、動きの習得を妨げることがあります。
ここでは、特に初心者が混同しやすい用語や、注意して理解しておきたいポイントをまとめます。
間違えやすい用語をあらかじめ知っておけば、レッスン中に「あれ、今どっちだろう」と迷ったときにも冷静に確認しやすくなります。
また、先生に質問するときも、言葉の違いを自覚して尋ねられるため、より具体的なアドバイスをもらいやすくなります。
似た音の用語の聞き分け方
例えば、デガジェとジュテ、ロン・ド・ジャンブ・アン・レールとパール・テール、アン・ドゥオールとアン・ドゥダンなど、音が似ている用語は混同しやすい代表例です。
こうした場合、音だけに頼らず、「床から離すのか」「床に付けたままなのか」「外回しなのか内回しなのか」といった動きの特徴とセットで覚えることが重要です。
聞き分けを鍛えるには、レッスン中に先生が用語を発したタイミングで、「今の言葉はどの動きだったか」を頭の中で反復する習慣が役立ちます。
また、動画や音声で用語と動きを確認できる教材を活用すると、耳と目から同時に情報が入るため、定着が早くなります。
焦らず回数を重ねることで、自然と聞き分けられるようになります。
意味の取り違えによる体の使い方のミス
用語の意味を誤解していると、体の使い方にも誤りが生じます。
例えば、ターンアウトを「足先だけ外に向けること」と勘違いしていると、膝や足首に過度な負担がかかり、ケガの原因になります。
また、グラン・バットマンを「ただ足を高く振り上げる動き」と捉えると、上体が崩れ、バランスや音楽性が損なわれてしまいます。
こうした誤解を避けるためには、用語を聞いたときに「どの関節が主に働いているのか」「体のどのラインを見せたいのか」といった観点で先生の説明を聞くことが大切です。
意味が曖昧なままにせず、気になった時点で質問し、その場で修正してもらう習慣をつけましょう。
用語と正しい体の使い方が結びつけば、上達のスピードは大きく変わります。
他ジャンルでも役立つ基礎バレエ用語
クラシックバレエの用語は、ジャズダンス、ヒップホップジャズ、コンテンポラリー、ハウス、ミュージカルダンスなど、多くのジャンルで基礎語彙として活用されています。
とくに、身体の方向、ポジション、ターンやジャンプの名前などは、振付家やインストラクターが共通言語として使うことが多く、ジャンルをまたいで理解しておく価値があります。
このセクションでは、他ジャンルのダンサーにとっても有用なバレエ用語と、その活かし方を整理します。
バレエ出身ではないダンサーが、基礎トレーニングとしてバレエクラスを取り入れるケースも増えているため、用語に慣れておくことで学びの幅が広がります。
ジャズダンスやコンテンポラリーへの応用
ジャズダンスやコンテンポラリーダンスでは、クラシックバレエほど厳密なポジションは求められない場合もありますが、基礎としてのバレエ用語は頻繁に使用されます。
例えば、パッセ、アラベスク、ピルエット、グラン・ジュテといった言葉は、ジャズやコンテンポラリーのクラスでも一般的です。
違いがあるとすれば、上体の使い方やリズムの取り方、質感の作り方です。
バレエ用語を理解していると、ジャズコンビネーションやコンテンポラリー作品の指示を素早く理解でき、自分なりの表現に集中しやすくなります。
また、バレエで培った軸やラインの意識は、どのジャンルのダンスでも大きな強みとなります。
基礎用語を土台にしながら、各ジャンル固有のスタイルを上乗せしていくイメージで学ぶとよいでしょう。
共通して使われる用語の整理表
ここで、クラシックバレエと他ジャンルで共通して使われる代表的な用語を、簡単な表にまとめます。
用語の意味とイメージを整理する際の参考にしてください。
| 用語 | おおまかな意味 | よく使われるジャンル |
|---|---|---|
| プリエ | 膝を曲げる基礎動作 | バレエ、ジャズ、コンテンポラリー |
| タンデュ | つま先で床をなぞり脚を伸ばす | バレエ、ジャズ |
| ピルエット | 片脚での回転 | バレエ、ジャズ、コンテンポラリー |
| アラベスク | 片脚を後ろに伸ばしたポーズ | バレエ、ジャズ、ミュージカル |
| グラン・ジュテ | 大きく前に跳ぶジャンプ | バレエ、ジャズ、コンテンポラリー |
このように、バレエの基礎用語は多くのスタイルで共通語として機能しています。
最初はクラシックに興味が薄い方でも、長期的なダンスライフを考えるなら、用語の基礎を押さえておくことは大きな財産になります。
まとめ
バレエ用語は、最初は難しく感じられますが、一つひとつは「動き」と「方向」を示すシンプルな記号です。
本記事では、姿勢とポジション、バー・レッスン、センターレッスン、ターンとジャンプ、方向と位置、レッスン構成の言葉まで、初心者がまず押さえておきたい基本用語を体系的に整理しました。
重要なのは、用語を頭だけで暗記しようとせず、レッスンの中で「聞く」「見る」「動く」をセットにして少しずつ身につけていくことです。
分からない言葉が出てきたら、その場で先生に質問したり、メモを取りながら自分なりのイメージと結び付けていくと、理解が深まります。
バレエ用語を味方につければ、レッスンでの迷いが減り、踊りそのものをより楽しめるようになります。
クラシックバレエを本格的に学びたい方はもちろん、ジャズダンスやコンテンポラリーなど他ジャンルの基礎としてバレエを取り入れたい方も、まずはここで紹介した基本用語から少しずつ慣れていきましょう。
用語の理解が進むほど、先生の一言一言の意味が立体的になり、上達の速度も加速していきます。
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