ダンスに興味はあるけれど、高校生から習い事として始めるのは遅いのではないか、と不安に感じていませんか。子どもの頃からやっている同世代も多く、今さら追いつけないのではと悩む方はとても多いです。
しかし実際には、高校生からダンスを始めてプロやインストラクターになる人も珍しくありません。ダンスの特性や練習方法を理解すれば、高校生スタートならではの強みも生かせます。
この記事では、高校生からダンスの習い事を始めるメリットや上達のコツ、ジャンル別の選び方、具体的な練習プランまで、専門的な視点から分かりやすく解説します。
目次
ダンス 習い事 高校生から 遅い と感じるのはなぜか
高校生からダンスの習い事を始める人の多くが最初にぶつかるのが、自分はスタートが遅いのではないかという不安です。
実際、キッズクラスから始めている同世代は中学生の頃にはすでにステージ経験もあり、基礎も固まっています。その姿を見ると、どうしても比較してしまいがちです。
ただし、ダンスは体操や新体操のように幼少期からの専門的トレーニングが絶対条件という競技ではありません。身体の成長がほぼ完成してくる高校生以降に伸びやすい要素も多くあります。このギャップを理解すると、遅いかどうかの捉え方が変わってきます。
ここでは、なぜ高校生から始めると遅いと感じてしまうのか、その心理的な背景と実際のダンス界の事情を整理していきます。そこを明確にしておくことで、必要以上に落ち込まず、現実的な目標設定や練習計画を立てやすくなります。
周りと比べてしまう心理的な理由
高校生がダンススタジオに入ると、すでに何年も踊っている同世代や、驚くほど上手な中学生に出会うことが多いです。その瞬間、多くの人が自分だけ出遅れていると感じます。
しかし、それは純粋な実力差というよりも、単に「経験年数が違うだけ」というケースがほとんどです。人はどうしても同じ年齢同士で比べてしまいますが、ダンスの世界ではスタート年齢もバックボーンも人それぞれです。
また、SNSで上手なダンサーの動画を見る機会が増え、プロレベルの動きが当たり前のように目に入ることで、自分とのギャップを強く意識してしまう傾向もあります。
まず大切なのは、比較する相手を「他人」ではなく「昨日までの自分」に変えることです。成長曲線は人によって違い、高校生からでも短期間で大きく伸びる例は多く存在します。
ダンスは何歳から始める人が多いのか
近年のダンススタジオでは、小学生低学年から始めるキッズが増えています。学校教育でもダンスが必修化され、ダンスへの接触年齢は年々下がっているのは事実です。
一方で、実務としてインストラクターをしていると、小学校高学年から始める子、中学生から部活をきっかけに始める子、高校生になってから友人に誘われて始める子など、スタート年齢には幅があります。
また、社会人になってから始めてコンテストに出場する人や、30代以降でステージに立つ人も少なくありません。
つまり、スタート年齢そのものは、ダンスを楽しむ上でも、ある程度高いレベルを目指す上でも、絶対的な制限にはなっていません。高校生から始めるのは、統計的にも特別「遅い」わけではないのです。
本当に高校生からだと遅いケースとは
高校生からのスタートでも、ほとんどの目標については十分に間に合いますが、例外的に「時間的な制約が大きいケース」はあります。例えば、バレエ団のプリンシパルを目指す場合や、体操競技のように幼少期からの専門トレーニングが前提の競技です。
ただし、ストリートダンスやジャズ、コンテンポラリー、ハウス、ロッキン、タップなどでは、高校生からスタートしてもプロダンサーやインストラクター、舞台出演を目指せる実例が多くあります。
本当に遅いかどうかを判断する際は、
- 目標とするレベルや職種
- 週に確保できる練習時間
- 他の習い事や勉強とのバランス
などを総合的に考える必要があります。ほとんどの高校生にとって、「やりたいジャンルで、ある程度高いレベルまで上達したい」という目標であれば、現実的には遅いとは言えません。
高校生からダンスを習い事で始めても遅くない理由
高校生からダンスを始めることが、決して遅くないと言える理由はいくつもあります。身体能力のピークに向かうタイミングであること、理解力や自己管理能力が備わっていること、練習の質を高めやすいことなど、大人でも子どもでもない高校生ならではの強みがあります。
また、ダンスの世界では結果的に「どれだけ効率よく、継続して練習できたか」が上達の鍵になります。スタートが早いか遅いかよりも、スタートしてからの1〜3年をどのように過ごすかが圧倒的に重要です。
ここでは、高校生からでも遅くないといえる具体的な根拠を、身体面、認知面、環境面の3つの視点から解説します。理屈を理解することで、不安が軽くなり、前向きに練習に取り組みやすくなるはずです。
高校生の身体能力はダンスに最適な時期
高校生の時期は、身長の伸びが落ち着き、筋肉や神経系が急速に発達する時期です。瞬発力、持久力、柔軟性など、ダンスに必要な要素を鍛えやすいタイミングでもあります。
特にヒップホップやハウス、ロッキンなどのストリートダンスは、リズム感と同時に脚力や体幹が重要ですが、高校生からのトレーニングでも十分間に合うジャンルです。
また、ジャズやコンテンポラリーでは、体のラインやコントロール力が求められますが、高校生からでも柔軟性や筋力を計画的に鍛えることで、大人になってから始めるよりも有利になる場合があります。適切なストレッチと筋トレを並行して行うことで、怪我を防ぎつつ、効率よく身体をダンス仕様に変えていけます。
理解力と自己管理力があるから吸収が速い
小学生と比べると、高校生は動きを理論的に理解する力がかなり高まっています。先生の説明やカウントの取り方、体重移動のポイントなどを、言葉で理解し、自分で工夫して練習に落とし込むことができます。
この「自分で考えながら練習できる力」があると、短期間で大きく伸びることが可能になります。
さらに、高校生はある程度の自己管理能力があります。
- 自主練習の時間を決める
- 動画を撮って自分の動きを分析する
- 苦手なステップに絞って練習する
といった、大人顔負けの練習ができる人も多いです。このような練習の質の高さは、スタート年齢の差を埋める大きな武器になります。
短期間で上達しやすい練習環境が作りやすい
高校生になると、通学範囲や行動範囲が広がり、選べるダンススタジオやレッスンの種類も増えます。インターネットやSNSを活用して、自分に合う先生やクラスを探しやすいのも大きな利点です。
また、部活やバイトとの両立を工夫しながら、週に2〜4回程度のレッスンを確保できれば、1〜2年で人前に出られるレベルまで到達することも十分可能です。
さらに、オンラインレッスンや動画教材も充実しており、スタジオに行かない日でも自宅で練習ができます。高校生はデジタルツールの扱いにも慣れているため、こうした環境を活用すれば、スタートの遅さを感じさせないスピードで成長していけます。
高校生からダンスを始めるメリット
高校生スタートには、単に「まだ間に合う」というレベルにとどまらない、積極的なメリットがあります。
精神面が成長していることで表現力を引き出しやすいこと、自己決定で始めるためモチベーションが高いこと、将来の進路選択の幅を広げられることなど、他の年齢にはない優位性がいくつもあります。
ここでは、高校生からダンスを始める具体的なメリットを、表現力、人間関係、進路やキャリアの観点から整理して解説します。単なる習い事を超えた価値を知ることで、ダンスを始める意味がより明確になるでしょう。
感情表現が豊かになりやすい時期
高校生は、喜びや不安、葛藤などさまざまな感情を強く経験する時期です。この繊細な感情の揺れは、ジャズやコンテンポラリー、ヒップホップなど、多くのジャンルで表現力として強みに変わります。
振付の意味や音楽の世界観を理解し、自分の感情と結びつけて踊ることで、技術以上の魅力を持つダンサーに成長しやすくなります。
特にジャズコンテンポラリーは、感情を体で描くような振付が多く、高校生の内面的な変化と非常に相性が良いジャンルです。技術力だけでなく「伝わるダンス」を目指したい人にとって、高校生からのスタートはむしろプラスに働きます。
自分の意志で始めるから継続しやすい
キッズの頃に始める習い事は、親の勧めや周囲の影響でスタートすることが多いですが、高校生でダンスを始める場合、自分の意思が大きな動機になります。
この自発的なモチベーションは、練習がきつい時期や、なかなか上達を実感できない時期でも、継続を支える強力なエネルギーになります。
また、高校生はある程度、自分のスケジュールを自分でコントロールできます。テスト期間に合わせて練習量を調整したり、長期休暇に集中して練習したりと、目的に応じて工夫がしやすいです。自分で決めて、自分で続ける経験は、ダンス以外の分野でも大きな財産になります。
進路やキャリアにつながる可能性
高校生から真剣にダンスに取り組むことで、進学や就職の選択肢が広がるケースもあります。
- ダンス系の専門学校や大学への進学
- ミュージカルやテーマパークダンサーのオーディション受験
- インストラクターや振付師としてのキャリア
など、ダンスを軸にした将来像が具体的に描けるようになります。
もちろん、プロを目指さない場合でも、ダンスサークルのある大学を選んだり、就職後も社会人チームで踊り続けたりと、長期的なライフワークとしてダンスを続ける道もあります。高校生から習い事としてダンスを始めておくことで、こうした選択肢を現実的なものとして考えられるようになるのは、大きなメリットです。
ジャンル別:高校生からでも始めやすいダンスとは
一口にダンスと言っても、ジャズ、ヒップホップ、ジャズコンテンポラリー、ハウス、ロッキン、タップなど、多くのジャンルがあります。高校生から始める場合、どのジャンルを選ぶかで上達のスピードや楽しさの感じ方が大きく変わります。
ここでは、代表的なジャンルごとに、高校生から始める際の特徴や難易度、どんなタイプの人に向いているかを解説します。自分に合ったジャンルを選ぶことで、練習のモチベーションを高く保ちやすくなります。
複数のジャンルを組み合わせて学ぶことも可能なので、最初は1〜2種類に絞り、慣れてきたら広げていくという考え方もおすすめです。
ヒップホップダンス:高校生からの定番入門ジャンル
ヒップホップダンスは、ストリートダンスの中でも最もポピュラーで、高校生の入門ジャンルとして非常に人気があります。音楽も馴染みやすく、リズムトレーニングを通してダンスの基礎的な体の使い方を身につけることができます。
アイソレーションやリズム取り、簡単なステップから始めるクラスが多く、高校生の初心者でも入りやすい環境が整っているのが特徴です。
また、ヒップホップの基礎は、ジャズやハウス、ポップ、ブレイクなど他ジャンルにも応用が効きます。将来的に多ジャンルに挑戦したい人にとっても、最初の選択肢として非常におすすめできます。
ジャズダンス・ジャズコンテンポラリー:表現力を伸ばしたい人に
ジャズダンスは、バレエの基礎を取り入れながらも、ポップスやミュージカル音楽など幅広い音楽で踊れるジャンルです。ラインの美しさやキレのある動きを大切にするため、高校生から始める場合でも、体の使い方をしっかり学べば大きく成長できます。
一方、ジャズコンテンポラリーは、床を使った動きや、重力を生かした独特の表現が特徴で、感情表現の幅を広げたい人に向いています。
高校生からこれらのジャンルに挑戦する場合、柔軟性と筋力を同時に鍛える必要がありますが、その分、表現力と身体能力の両方を高いレベルで育てることができます。将来的にミュージカルや舞台、テーマパークなどで踊りたい人にもおすすめです。
ハウス・ロッキン:リズム感とフットワークを鍛えたい人に
ハウスダンスは、細かいステップワークと流れるような上半身の動きが特徴のジャンルです。クラブミュージックに合わせて踊ることが多く、ステップの種類も豊富です。高校生から始めると、最初は難しく感じるかもしれませんが、リズム感とフットワークが飛躍的に向上します。
ロッキン(ロックダンス)は、ポーズやリズムの切り替えが魅力で、コミカルかつエネルギッシュなスタイルです。
これらのジャンルは、他ジャンルのダンサーがスキルアップのために取り入れることも多く、ステップやグルーヴを深めたい高校生にとって非常に有益です。基礎がしっかりした先生のもとで学べば、高校生からでも数年で本格的なレベルに到達することが可能です。
タップダンス:音楽的センスを育てたい人に
タップダンスは、シューズで床を鳴らし、音を奏でることに主眼を置いたジャンルです。リズムを自分で生み出す感覚が強く、音楽的なセンスやタイム感を磨くのに非常に適しています。
高校生からタップを始める場合、足さばきや重心移動に慣れるまでやや時間がかかりますが、継続することで音楽への理解度と表現力が大きく向上します。
また、タップで身につけたリズム感は、ヒップホップやハウスなど他ジャンルでも大きな武器になります。マルチなダンサーを目指したい高校生にとって、サブの習い事としてタップを取り入れるのも良い選択です。
高校生からダンスを習い事にする際のスタジオ・クラスの選び方
高校生からダンスを始めるとき、どのスタジオで、どのクラスを選ぶかは上達スピードとモチベーションに大きく関わります。同じ初心者クラスでも、年齢層やレッスン方針、先生のスタイルによって雰囲気は大きく異なります。
ここでは、高校生が失敗しにくいスタジオ選び・クラス選びのポイントを、具体的なチェック項目とともに解説します。
体験レッスンを活用しながら、自分に合った環境を見極めることが、高校生スタートを成功させる重要なステップになります。
初心者向けクラスかどうかを見極める
最初に確認したいのは、そのクラスが本当に初心者向けになっているかどうかです。同じ「ビギナー」「入門」と書かれていても、実際には経験者が多い場合もあります。
体験レッスンの際には、次のポイントを確認してみましょう。
- ストレッチ、アイソレーション、リズム取りなど基礎に時間を使っているか
- 先生がカウントや体の使い方を丁寧に説明してくれるか
- ついていけない人へのフォローがあるか
本当に初心者を想定したクラスであれば、振付の難易度よりも「基礎力作り」を重視した内容になっているはずです。最初の1〜3カ月は、とにかく基礎をしっかり学べるクラスを選ぶことが、その後の伸びを大きく左右します。
年齢層と雰囲気をチェックする
高校生が安心して通い続けるには、クラスの年齢層や雰囲気も非常に重要です。小学生が多いキッズクラスでは、ペースやコミュニケーションの取り方が合わず、通いづらく感じる場合があります。
高校生や大学生、社会人が混在する一般クラスの方が、同世代の仲間も見つけやすく、長く通う上での心理的ハードルが低くなります。
体験時には、
- 生徒同士のコミュニケーションの雰囲気
- 先生の指導スタイル(厳しさと温かさのバランス)
- 休憩時間の空気感
なども観察してみましょう。高校生にとって、安心して失敗できる環境かどうかは、技術面以上に大切な要素です。
料金・通いやすさ・レッスン頻度のバランス
習い事としてダンスを続けるには、料金や通いやすさも現実的なポイントです。目安としては、週2回以上通える範囲のスタジオを選ぶと、上達を実感しやすくなります。
料金構成はスタジオによって異なりますが、代表的なパターンは次の通りです。
| プランの種類 | 特徴 | 高校生に向いているケース |
|---|---|---|
| 1レッスン制 | 行った分だけ支払う方式。自由度が高い。 | まずは月数回から様子を見たい場合。 |
| 月謝制(週1〜2) | 毎週同じ曜日・時間のクラス。習慣化しやすい。 | 基礎を安定して身につけたい場合。 |
| 受け放題 | 一定料金で何本でも受講可能。 | 短期間で集中して上達したい場合。 |
通学路からのアクセスや、夜のレッスン時間帯の安全面も含めて、無理なく通い続けられるかどうかを親御さんとも相談しながら決めると良いでしょう。
高校生から上達するための練習方法とスケジュール
高校生からダンスを始めて効率よく上達するには、レッスンに通うだけでなく、自主練習の方法やスケジュールの組み方が重要になります。授業やテスト、部活との両立を考えながらも、継続的に練習時間を確保する工夫が求められます。
ここでは、現実的に取り組みやすい練習プランや、初心者が特に意識したいポイントを解説します。
「センスがない」と感じている人でも、適切な練習サイクルを組むことで、1年後、2年後には別人のように踊れるようになる可能性があります。
週何回のレッスンが理想か
高校生の初心者が上達を実感しやすいレッスン頻度の目安は、週2〜3回です。
- 週1回のみ
基礎の維持はできますが、上達スピードはゆるやかになりがちです。 - 週2回
前回の内容を体が覚えているうちに復習でき、基礎の定着が進みます。 - 週3回以上
体力が続く範囲であれば、短期間で大きくレベルアップしやすいです。
部活や学業との兼ね合いで、まずは週1〜2回からスタートし、慣れてきたら増やすのも一つの方法です。大切なのは、無理のない範囲で「継続できるリズム」を作ることです。
自宅でできる効果的な自主練習
スタジオレッスンに加えて、自宅での自主練習を取り入れると、上達スピードは大きく変わります。広いスペースがなくても、次のような練習は十分に可能です。
- アイソレーション(首・胸・腰など)の練習
- リズム取り(アップ・ダウン・2ステップなど)
- ストレッチと体幹トレーニング
- 振付の復習と動画撮影によるチェック
1日10〜20分でも良いので、毎日少しずつ体を動かす習慣をつけましょう。動画撮影は、自分の癖を客観的に把握するのに非常に役立ちます。先生の動きと自分の動きを見比べながら修正することで、レッスンだけでは気づきにくいポイントにも気づけるようになります。
勉強や部活と両立する時間管理のコツ
高校生にとって、ダンスと勉強、部活を両立することは大きなテーマです。すべてを完璧にこなそうとすると負担が大きくなるため、優先順位と時間の使い方を工夫することが重要です。
おすすめの方法としては、次のようなものがあります。
- テスト前の1〜2週間はレッスン数を一時的に減らす
- 平日は短時間の自主練にとどめ、週末に集中して練習する
- 通学時間に音源を聴いてイメトレを行う
また、スマートフォンの使い方を見直し、SNSやゲームの時間を一部ダンスや勉強に振り分けるだけでも、1週間あたりの可処分時間は大きく変わります。自分なりのバランスを見つけることが、高校生活を充実させる鍵になります。
「プロになりたい」「大会に出たい」高校生が知っておくべき現実
高校生からダンスを始める人の中には、プロダンサーやインストラクター、コンテスト入賞など、より高い目標を持つ人もいます。その場合、求められる練習量や戦略は、趣味として楽しむ場合とは変わってきます。
ここでは、高い目標を持つ高校生が知っておくべき現実的な条件と、夢を現実に近づけるためのポイントを解説します。
厳しい面も含めて把握しておくことで、自分に合ったゴール設定と行動計画を立てやすくなります。
プロや大会入賞を目指す場合の練習量
プロダンサーやコンテスト上位を目指す場合、一般的な目安としては、週4〜6回のレッスンや練習が必要になることが多いです。
- スタジオレッスン(週3〜4回)
- チーム練習や振付リハーサル(週1〜2回)
- 自主練習(ほぼ毎日)
といったスケジュールをこなしている高校生も実際に存在します。
ただし、単純な時間の多さだけでなく、「質の高い練習」ができているかどうかが重要です。レッスン中に先生の指摘をメモしたり、動画を見返してフィードバックを整理したりと、プロセスを言語化しながら取り組むことで、限られた時間でも効率的にレベルアップできます。
必要なスキルセットとメンタル
プロやコンテスト入賞を目指す場合、ダンススキル以外にも、次のような要素が重要になります。
- ジャンルを超えた基礎力(筋力、柔軟性、リズム感)
- 作品を理解し、表現する力
- チームでのコミュニケーション能力
- プレッシャーに耐えられるメンタル
特に、結果が出ない期間や、オーディションに落ちた経験をどのように乗り越えるかが、長期的な成長を左右します。失敗を成長の材料として捉え、改善点を冷静に分析する姿勢が、大きな飛躍につながります。
目標と現実のギャップを埋める戦略
高い目標がある場合、今の自分とのギャップを明確にし、それを埋める戦略を立てることが大切です。
- 憧れのダンサーの動画を分析し、必要なスキルを書き出す
- 先生に現在地と具体的な課題をフィードバックしてもらう
- 半年〜1年単位の中期目標を設定する
例えば、「半年後までにこのレベルの振付を違和感なく踊れるようにする」「来年のこのコンテストにエントリーする」といった具体的な目標を定めることで、日々の練習に意味づけができます。高校生の3年間は長いようで短く、計画的に動くかどうかで結果は大きく変わります。
保護者が知っておきたい「高校生からのダンス習い事」サポートポイント
高校生本人だけでなく、保護者にとっても「今からダンスを始めて大丈夫なのか」「勉強との両立は可能なのか」といった不安はつきものです。
ここでは、保護者の立場から知っておきたいポイントや、サポートの具体的な方法をまとめます。適切な理解と支援があれば、高校生のダンスライフはより健全で充実したものになります。
ダンスは身体的・精神的な成長に多くの良い影響を与える習い事でもあります。そのメリットも踏まえて、冷静に判断していきましょう。
勉強とのバランスの取り方
ダンスを始めることで勉強時間が減るのではないかという心配はよく聞かれます。しかし、時間管理や自己規律を学ぶ機会として捉えれば、むしろプラスに働くことも多いです。
保護者としては、次のような点を確認しておくと安心です。
- テスト期間中のレッスン回数をどう調整するかを事前に話し合う
- 成績が大きく下がった場合のルールを一緒に決めておく
- 帰宅時間や自宅での学習時間の目安を共有する
ダンスを理由に学業を手放さないよう、本人と対話を重ねながらルール作りをすることが重要です。
安全面と費用面のチェックポイント
高校生の習い事としてダンススタジオを選ぶ際には、安全面と費用面のチェックも欠かせません。
- 夜のレッスン時間帯の治安や帰宅経路
- スタジオ内の設備や更衣スペースの環境
- 月謝やチケット代、発表会費用などの総額
などを事前に確認しましょう。
また、将来的にコンテスト出場や衣装代が発生する可能性もあります。年間でどの程度の費用になるか、大まかな目安をスタジオに尋ねておくと、後々のトラブルを防ぎやすくなります。無理のない範囲で続けられるかどうかが最も大切です。
モチベーションを支える声かけ
ダンスを始めた高校生は、上達が実感できない時期や、周囲とのレベル差に落ち込む時期を必ず経験します。その際、保護者の一言が大きな支えになることがあります。
- 結果ではなく努力のプロセスを認める
- 動画を一緒に見て、成長したポイントを伝える
- 失敗しても挑戦を続けていることを評価する
といった声かけが効果的です。
否定的な言葉よりも、「見ているよ」「頑張っているね」というスタンスを持つことで、子どもは安心して挑戦を続けることができます。ダンスは自己肯定感にも影響する習い事だからこそ、周囲の大人の関わり方が重要になります。
まとめ
高校生からダンスの習い事を始めることは、決して遅くはありません。むしろ、身体能力と理解力、自己管理力がバランスよく発達する時期であり、短期間で大きな成長を遂げやすいタイミングです。
ヒップホップ、ジャズ、ジャズコンテンポラリー、ハウス、ロッキン、タップなど、どのジャンルも高校生からのスタートで十分に楽しみながら上達できます。
大切なのは、
- 自分に合ったスタジオとクラスを選ぶこと
- 週2〜3回のレッスンと短時間の自主練を継続すること
- 勉強や部活とのバランスを自分なりに工夫すること
です。プロや大会入賞を目指す場合も、高校生からのスタートで実現している例は多く、現実的な計画と努力次第で十分可能性があります。
何より重要なのは、「やってみたい」という気持ちを先延ばしにしないことです。今が一番若く、一番早いタイミングです。遅いかどうかを悩む時間を、最初の一歩に変えてみてください。その一歩が、これからの人生を豊かにする大きなきっかけになるはずです。
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