バレエの3番ポジションの足の立ち方!正しい組み方と注意点を解説

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コラム

バレエを始めると、まず習うのが足のポジションです。その中でも3番ポジションは、初級から中級へ進む入口となる大切な立ち方ですが、実は最もあいまいになりやすいポジションでもあります。
足をどれくらいクロスするのか、つま先の向きはどの程度外にするのか、重心はどちらの足にかけるのか…。小さな違いが、姿勢やケガのリスク、のちのターンやジャンプの上達度に大きく影響します。
この記事では、3番ポジションの正しい足の組み方と立ち方、よくある間違い、レッスンでの活かし方まで、ダンス指導の視点からていねいに解説します。

目次

バレエ 3番 足 立ち方の基本を理解しよう

3番ポジションは、1番や2番と同様にバレエの基礎となる足の位置ですが、学校や教室によって扱い方が少し異なります。特に子どもクラスでは、5番ポジションの前段階として使われることが多く、正しく身につけられると、その後の上達スピードが大きく変わります。
一方で、膝や股関節の柔軟性が十分でない段階で、無理に3番や5番に進んでしまうと、関節にねじれが生じやすくなります。ですから、3番ポジションの立ち方は、単に「足をクロスする形」ではなく、「身体に無理のない範囲でターンアウトを保つ姿勢」として理解する必要があります。
ここでは、3番ポジションの定義、1番との違い、そして体への負担を減らすための考え方を整理し、これからの練習の土台となる理解を作っていきます。

バレエにおける3番ポジションとは何か

3番ポジションとは、片方の足のかかとを、もう一方の足の土踏まずあたりに重ねるように置いたクロスのポジションです。つま先は両足とも外向き、一般的には180度に近づけることを理想としますが、実際のレッスンでは各自の可動域に合わせて安全な角度で行います。
見た目としては5番ポジションの半分だけ足が重なった状態で、前足のかかとが後ろ足の土踏まずにくるのが目安です。このとき、つま先だけ外を向けるのではなく、股関節から外旋させ、膝も同じ方向を向いていることが重要です。
3番は、完全なクロスである5番よりも安定しやすく、初心者が重心のコントロールを学ぶのに適した形です。そのため、多くのメソッドで、幼児から小学生の段階では3番を多く用い、徐々に5番に移行していく指導が行われています。

1番ポジションとの違いと役割

1番ポジションは、かかとを合わせて両足を外向きに開いたスタンスで、左右は平行な位置関係にあります。これに対して3番ポジションは、足が前後に重なり合うため、重心のコントロールが難しくなる一方、バレエらしいラインを作りやすくなります。
1番は体の正面に対して左右対象であるため、骨盤をまっすぐに保つ感覚や、ターンアウトの基礎を学ぶのに最適です。一方、3番では前後に足を置くことで、センターでのエポールマンやポールドブラの方向性、動きの準備姿勢を学ぶ役割があります。
また、3番は5番と違い、足の重なりが浅いため、関節への負担が比較的少なく、成長期の生徒にとって安全性が高いという利点もあります。そのため、無理なくクラシックバレエのラインを体に染み込ませる中間ステップとして重要な役割を担っています。

3番ポジションを練習する目的とメリット

3番ポジションを練習する最大の目的は、ターンアウトを保ちながら前後に足を置く感覚を身につけることです。これにより、将来の5番ポジションやアンボワテ、パ・ド・ブレなど一歩一歩を美しく見せる動きにスムーズに移行できます。
また、3番は安定性と難易度のバランスがよく、初心者でもぐらつきにくいため、プリエやルルベ、タンデュなどさまざまな基礎エクササイズを安全に行えるのがメリットです。特に、前後の足にどのように体重を分配するかを学べるため、センターレッスンの基礎として非常に有効です。
加えて、3番でしっかり立つ習慣をつけると、足のねじれや過度な内転を防ぎやすくなります。結果として、膝や足首のトラブルの予防につながり、長く踊り続けるための体づくりにも大きく貢献します。

正しい3番ポジションの足の組み方と立ち方

正しい3番ポジションを身につけるには、「どこに足を置くか」という形だけでなく、「どこで支えるか」「どこを伸ばすか」という体の使い方を同時に意識することが大切です。足だけを形だけ揃えても、骨盤や上半身が崩れていては、バレエとしての美しさも安全性も保てません。
まずは1番ポジションでまっすぐに立てているかを確認し、その上で前足をスライドさせて3番に入る流れを習得しましょう。股関節からのターンアウト、膝とつま先の方向の一致、足の裏全体で床を押す感覚など、一つひとつを丁寧に整理することで、自然とバランスの良い3番が作られていきます。
以下では、足の位置の目安、体重の乗せ方、骨盤と上半身の状態など、実際の立ち方を段階的に解説します。

足の位置と角度の基本

3番ポジションを作る際は、まず1番ポジションで立ち、そこから片足を前にスライドさせます。前足のかかとが、後ろ足の土踏まずの中心あたりにくる位置が目安です。足の重なりが深くなりすぎてかかと同士が近づくと、5番に近くなり膝や股関節への負担が増します。
つま先の角度は、両足とも外向きで、各自のターンアウト可能範囲の中で最も安定する角度に設定します。無理に180度に近づける必要はありません。重要なのは、両足ともつま先・膝・股関節が同じ方向を向いていることです。
また、足幅が狭すぎるとバランスが取りにくくなり、広すぎると3番の意味が薄れてしまいます。鏡の前で何度か位置を調整し、自分にとって無理のない、かつバレエとして美しく見えるバランスを探ることが大切です。

ターンアウトの意識と股関節の使い方

3番ポジションでは、見た目の角度にとらわれず、股関節からのターンアウトを優先して考えます。ターンアウトとは、つま先だけを外に向けることではなく、太ももの付け根から脚全体を外旋させる動きです。
このとき、内ももを軽く引き寄せ合うような感覚を持つと、両脚のラインが一本の柱のようにつながり、安定したポジションを保ちやすくなります。逆に、ひざ下だけで無理に外を向けると、膝や足首にねじれが生じ、怪我の原因となるので注意が必要です。
レッスン前には股関節周りのストレッチや、仰向けで両膝を外に開く簡単なエクササイズを取り入れると、ターンアウトの意識がつかみやすくなります。3番で立ったときに、おしりが固く力んでいるのではなく、股関節周りが広がり、内ももで支えている感覚を目標にしましょう。

体重のかけ方と重心の位置

3番ポジションでは、前後の足にどのように体重を乗せるかが非常に重要です。基本的には両足に均等、もしくはわずかに前足寄りに体重をかけますが、どちらか一方に極端に寄りすぎないことがポイントです。
体重は、足裏全体で床を押しながら、親指・小指・かかとの3点で支えているイメージを持つと安定します。かかとに乗りすぎると腰が引け、つま先に乗りすぎるとふくらはぎが張ってしまうので、常に「土踏まずがふわっと持ち上がるくらい」のバランスを意識しましょう。
重心は、耳・肩・みぞおち・骨盤・かかとの少し前を縦に結んだライン上にあるのが理想です。前足と後ろ足のどちらが前に出ていても、この縦のラインが崩れないように立てているか、鏡で確認すると良い練習になります。

骨盤・上半身・腕のポジション

足だけが3番になっていても、骨盤や上半身がズレていると、全体としては正しい3番とは言えません。骨盤は床と平行を保ち、前後の足に引きずられてねじれないようにします。特に前足側の腰が前に出やすいので、おへそと恥骨が真正面を向いているかを意識しましょう。
上半身は、みぞおちから上を軽く引き上げるイメージで、背骨を縦に伸ばします。胸を張りすぎて反り腰になるのではなく、背中側を長く伸ばし、肋骨を締めるような感覚を持つと良い姿勢になります。
腕は、5番・1番・アラセゴンなど、行うエクササイズに応じて変わりますが、いずれの場合も肩が上がっていないかがチェックポイントです。足で床を押し、体幹で体を支え、その上に腕がふわりと乗っているようなイメージで構えると、全身の調和した3番ポジションが完成します。

初心者が3番ポジションでやりがちな間違い

3番ポジションは一見シンプルに見えますが、実際のレッスンでは多くの生徒が同じようなつまずきを経験します。特に初心者は、形を真似しようとするあまり、柔軟性や筋力が追いつかない状態で無理にポジションを取ろうとしがちです。
ここでは、レッスンでよく見られる代表的な間違いと、その背景にある体の使い方の癖を整理します。自分に当てはまるポイントがないかを確認し、正しい方向へ修正していくことが、ケガを防ぎながら上達する近道になります。
また、間違いのパターンを知ることは、指導者にとっても、生徒の動きを観察する際のチェックリストとして役立ちます。

つま先だけで無理に開いてしまう

もっとも多い間違いが、股関節の可動域に関係なく、つま先だけを外に捻ってしまうことです。見た目の角度を大きくしようとすると、足首や膝だけがねじれてターンアウトしているように見えてしまいます。これは、関節への負担が高く、長期的にみて怪我や痛みの原因となります。
鏡でチェックするときは、膝のお皿とつま先の向きが一致しているかを必ず確認しましょう。もしつま先の角度を少し戻しても膝と揃える必要があるなら、その角度が今の自分にとって安全かつ正しいターンアウトです。
股関節から外に回す感覚をつかむために、バーにつかまってプリエを行いながら、太ももの付け根から外に回転させるイメージを繰り返し練習すると、徐々に正しいターンアウトが身についてきます。

膝が内側に入りX脚のようになる

3番ポジションで立つときに、特に前足の膝が内側に入り、X脚のような形になってしまうケースも多く見られます。これは、内ももやお尻の筋力が十分でないことに加え、つま先だけを外に開いていることが原因であることがほとんどです。
膝が内側に入ると、プリエやルルベの動きで膝関節に大きな負担がかかり、痛みや違和感につながります。また、見た目としてもラインが崩れ、バレエ特有のまっすぐで美しい脚のラインが損なわれてしまいます。
対策としては、3番で立った状態から、少しだけつま先の角度を戻し、膝とつま先が正面から見て一直線になる位置を探します。その上で、内ももを引き寄せるような筋力トレーニングを取り入れると、この癖の改善に大きく役立ちます。

骨盤がねじれて上半身が傾く

3番ポジションで前後に足を置くと、前足側の骨盤が前に出たり、後ろ足側の腰が引けたりと、骨盤がねじれやすくなります。その結果、上半身が左右どちらかに傾き、肩の高さが不揃いになってしまうことも少なくありません。
骨盤がねじれた状態では、足のラインが整っていても、動きの中心がぶれてしまいます。プリエやタンデュのときに、どちらかの足に余計な負担がかかったり、ターンアウトがキープしにくくなったりと、さまざまな弊害が生じます。
鏡の前で3番ポジションを取ったら、まず肩の高さが左右で揃っているか、次におへそと胸骨が真正面を向いているかを確認します。視線を遠くに置き、頭のてっぺんから糸で引き上げられているような感覚を持つと、骨盤と上半身の歪みが自然と整いやすくなります。

前足に体重をかけすぎてしまう

前後の足でポジションを取ると、多くの人が無意識に前足に体重を乗せすぎてしまいます。特に、前足側の太ももやふくらはぎがすぐに疲れてしまう場合は、体重配分が偏っているサインです。
前足に重心が寄りすぎると、後ろ足のターンアウトが崩れ、かかとが浮きやすくなります。また、プリエやルルベで前足だけに負担が集中し、筋肉の張りや関節の違和感につながることもあります。
3番で立った状態で軽くプリエをしてみて、前足と後ろ足の両方の足裏に均等に圧がかかっているか確認しましょう。もし前足ばかりに重さを感じるなら、上体をほんの少し後ろに引くか、骨盤の位置を見直すことで、バランスの取れた体重配分に近づけることができます。

安全に3番ポジションを習得するための準備とエクササイズ

3番ポジションの質を高め、安全に習得するためには、レッスン前後の準備が欠かせません。いきなり固い状態のまま足をクロスして立つと、股関節や膝、足首に小さな負担が積み重なってしまいます。
ここでは、ターンアウトをサポートするストレッチや、足裏と体幹を目覚めさせる簡単なエクササイズを紹介します。日々のウォームアップに取り入れることで、3番での安定感が増し、プリエやルルベも格段にやりやすくなります。
難しいものではなく、家でもできるシンプルな内容なので、継続しやすい形で取り組んでいきましょう。

股関節と内もものウォームアップ

3番ポジションで安全にターンアウトを行うには、股関節周りと内ももの柔軟性が欠かせません。まず、床に座って両足の裏を合わせ、膝を外に開くバタフライストレッチを行います。背筋を伸ばしたまま前に少し倒れ、内ももの伸びを感じながら、呼吸を止めないように意識します。
次に、仰向けに寝て、片膝を胸に引き寄せたあと、外側にゆっくりと倒して股関節の外旋を感じます。このとき、腰が大きくねじれない範囲で行うことが大切です。左右差がある場合は、固い側を少し長めにストレッチしてバランスを整えていきます。
これらのウォームアップを数分行うだけでも、3番ポジションで足を外に開くときの抵抗感が和らぎ、無理のないターンアウトがしやすくなります。

足裏とつま先の強化エクササイズ

安定した3番ポジションには、足裏の筋力とアーチの柔軟性が重要です。まず椅子に座り、床にタオルを敷いて、足指でタオルをたぐり寄せるタオルギャザーを行いましょう。これにより、足裏の小さな筋肉が目覚め、床をつかむ感覚が育ちます。
次に、バーや椅子の背を軽く持ち、1番ポジションから両足でルルベアップとダウンを繰り返します。かかとを上げるときは足指で床を押し、下ろすときはゆっくりコントロールしながら降ろします。膝を伸ばしたまま行うことで、足首からふくらはぎ、太ももまでの連動が鍛えられます。
これらのエクササイズを継続すると、3番ポジションで足裏全体を使って床を押せるようになり、ぐらつきが少なくなります。また、将来のポワントワークの基礎としても非常に有効です。

体幹を安定させるシンプルなトレーニング

3番ポジションで上半身を安定させるには、腹筋と背筋を中心とした体幹の支えが不可欠です。まずは仰向けになり、膝を立ててドローインを行います。お腹を薄くへこませながら呼吸を続け、腰と床の間の隙間をつぶすように意識します。これにより、骨盤を中間位に保つ感覚が養われます。
次に、横向きになって膝を曲げたサイドプランクを行い、肩から膝までを一直線に保ちます。短時間でも構わないので、正しい姿勢でキープすることを優先してください。側面の筋力がつくと、3番で立ったときに骨盤が左右に傾きにくくなります。
体幹トレーニングは、強度よりも継続が重要です。毎日のルーティンに短時間でも取り入れることで、3番ポジションだけでなく、あらゆるステップの安定に良い影響を与えます。

バーとセンターでの3番ポジションの使い方

3番ポジションは、形として立つだけでなく、実際のエクササイズの中でどのように活用するかが重要です。同じ3番でも、バーとセンターでは求められる安定感や動き方が少し異なります。
ここでは、レッスンの流れに沿って、バーでの基礎練習からセンターでの応用まで、3番ポジションの具体的な使い方を解説します。どの動きで3番を使っているのかを意識しながらレッスンに参加すると、ポジションの意味がより明確になり、体のコントロールも向上します。

バーでのプリエ・ルルベ・タンデュへの応用

バーで3番ポジションを用いる場面では、まずプリエが代表的です。3番で立った状態からデミプリエを行う際、前後の足に均等に体重をかけたまま、膝とつま先が同じ方向に曲がっているかを意識します。膝が内側に入らないように、内ももを軽く引き寄せる感覚を保ちましょう。
ルルベでは、3番からかかとをゆっくり持ち上げ、足裏全体で床を押しながらバランスを取ります。このとき、前足と後ろ足のアーチが同じように働いているか、どちらか一方だけに頼っていないかを確認します。
タンデュでは、3番から前・横・後ろへ足を伸ばす際に、支持足が安定した3番をキープできているかがポイントです。足を動かしている間も、骨盤と上半身がブレない3番を維持できるように練習しましょう。

センターでのポジション移行と3番の役割

センターレッスンでは、3番ポジションはステップのつなぎ目として多用されます。例えば、パ・ド・ブレやシャッセなどの移動ステップの途中で一瞬3番を通過する場合があります。この「通過する3番」が雑にならないことで、全体の動きが格段に洗練されて見えます。
また、方向転換を伴うエクササイズでは、脚を入れ替える瞬間に3番で一度バランスを取り、次のポジションへ移ることがあります。その際、ポジション間を急いでごまかさず、3番で一拍しっかり立つ練習をすると、体重移動の質が上がります。
センターで3番を意識的に使うようになると、「どこに重心を置けばよいか」が明確になり、ターンやジャンプに向けた準備動作もスムーズになります。

5番ポジションへのステップアップとの関係

3番ポジションは、多くの教室で5番ポジションへの橋渡しとして位置づけられています。3番で安定して立てるようになると、足のクロスを少し深くし、かかと同士が近づく5番に自然と移行できます。
3番での練習が不十分なまま5番に進んでしまうと、ターンアウトが維持できず、膝同士がぶつかったり、足首に過度な負担がかかったりするリスクが高まります。一方で、3番で股関節と体幹の使い方をしっかり身につけておけば、5番でも同じ原理で安定したポジションを作ることができます。
次の表は、3番と5番の違いを整理したものです。

項目 3番ポジション 5番ポジション
足の重なり 前足のかかとが後ろ足の土踏まず 前足のかかとが後ろ足のつま先付近
安定性 比較的安定しやすい 難易度が高くぐらつきやすい
関節への負担 やや少なめ ターンアウト不足だと負担大
対象レベル 初心者から初中級 初中級から中上級

このように、3番をしっかり習得しておくことで、5番への移行がスムーズになり、より高度なテクニックに挑戦しやすくなります。

年代別・レベル別の3番ポジションの考え方

3番ポジションの使い方や指導方針は、年代やレベルによって変化します。子どもと大人では骨格や柔軟性の状態が異なり、また、全くの初心者と長年踊っている経験者とでは、体の認識も大きく違います。
ここでは、子ども・大人、初心者・経験者といった切り口で、3番ポジションをどのように捉え、どこまで求めるべきかを整理していきます。自分がどのカテゴリーに当てはまるかを意識しながら読み進めてください。

子どものレッスンでの3番ポジション

成長期の子どもにとって、股関節や膝への過度な負担を避けることは最優先事項です。そのため、多くのバレエスクールでは、幼児から低学年の段階では1番と2番を中心にレッスンを行い、3番や5番は段階的に導入していきます。
3番を導入する際は、形の完成度よりも、安全な範囲でのターンアウトと、まっすぐ立つ感覚を重視します。つま先の角度は子どもの柔軟性に合わせ、無理に大きな角度を求めないことが大切です。むしろ、膝とつま先が同じ方向を向いているか、骨盤がねじれていないかといったポイントを繰り返し確認する方が、安全で効果的です。
また、ゲーム感覚でポジションを覚えたり、鏡を使って姿勢をチェックしたりと、楽しみながら正しい3番に近づける工夫が有効です。

大人からバレエを始める場合の注意点

大人からバレエを始める方は、既に日常生活で身についた姿勢や体の癖を持っているため、いきなり深いターンアウトやクロスを行うと、関節に負担がかかりやすくなります。そのため、3番ポジションを作る際も、無理のない範囲で角度と重なり具合を調整することがとても重要です。
特に注意したいのは、膝や腰に既往歴がある場合です。このような場合は、3番そのものを浅めに設定したり、しばらくの間は1番ポジションを中心にレッスンを行ったりと、段階を踏んで進めるのが安全です。
大人のレッスンでは、鏡を活用しながら、自分の体の状態を客観的に観察する習慣をつけましょう。3番にこだわりすぎず、正しいアライメントを保てる範囲を優先することが、長く楽しく踊り続けるための鍵になります。

経験者が意識したい3番ポジションの質

ある程度レッスン経験を積んだダンサーにとって、3番ポジションは通過点として扱われがちですが、その質を見直すことで表現力とテクニックの両方が向上します。経験者は特に、「どれだけ深くクロスしているか」ではなく、「どれだけニュートラルな骨盤と体幹を保てているか」に目を向けると良いでしょう。
例えば、プリエからの立ち上がりで3番を通る瞬間、足の内側のラインが崩れていないか、体重が偏っていないかをチェックしてみてください。ほんの一瞬のポジションでも妥協しないことで、全体の踊りの質が一段階上がります。
また、3番を利用したターンアウトの強化エクササイズや、ポールドブラとの連動練習を取り入れることで、動きのつながりが滑らかになり、舞台上での所作がより洗練されて見えるようになります。

3番ポジションの練習を継続するためのコツ

3番ポジションは、1日や2日で劇的に変わるものではありません。股関節や筋力、バランス感覚の変化には時間がかかるため、地道な継続が欠かせません。ただし、やみくもに繰り返すのではなく、コツを押さえて効率的に練習することが大切です。
ここでは、日々のレッスンや自宅練習で意識したいポイントや、モチベーションを保つための工夫、自己チェックの方法などを紹介します。無理なく続けるためのヒントとして、取り入れてみてください。

鏡と感覚の両方を使ったセルフチェック

3番ポジションの上達には、見た目と体感の両方を一致させていくことが重要です。鏡の前で3番を取り、つま先・膝・骨盤・肩の位置が整っているかをチェックしたら、その状態の感覚をしっかり覚えます。その後、鏡を見ずに同じポジションを再現してみましょう。
この繰り返しにより、「正しいポジションの感覚」が少しずつ体にインプットされていきます。また、スマートフォンなどで横や斜めからの姿を撮影し、自分では気づきにくい骨盤の傾きや上半身の癖を確認するのも有効です。
ポイントは、完璧さを求めすぎず、小さな変化や改善を見つけていくことです。昨日よりも安定して立てた、足裏の感覚がはっきりしたといった前進を自覚することで、継続のモチベーションが高まります。

レッスン前後のルーティン化

3番ポジションを安定させるためのストレッチやエクササイズは、レッスンの前後にルーティンとして組み込むと、習慣化しやすくなります。例えば、レッスン前に股関節のストレッチとタオルギャザーを数分行い、レッスン後に軽いストレッチで筋肉をリセットする、といった流れを決めておきます。
このように毎回行う「お決まりの準備」を持つことで、その日の体の状態も把握しやすくなり、ターンアウトやバランスの変化にも気づきやすくなります。また、ウォームアップが十分に行われていれば、3番に入るときの恐怖感や違和感が減り、安心してポジションを取れるようになります。
ルーティンは難しくする必要はありませんが、継続できるシンプルさと、自分に必要な要素が含まれていることが大切です。

痛みや違和感があるときの対処と見極め

3番ポジションの練習中に、股関節や膝、足首に鋭い痛みや強い違和感を感じた場合は、無理に続けないことが鉄則です。新しいポジションに慣れる過程で、筋肉に軽い疲労感や張りが出ることはありますが、関節の中が刺すように痛む、膝が不安定に感じるといった症状がある場合は要注意です。
そのようなときは、角度や足の重なり具合を浅くしてみる、いったん1番に戻して様子を見る、必要であれば指導者に相談するなど、早めに対処しましょう。無理を重ねると、慢性的な痛みやケガにつながる可能性があります。
自分の体の声をよく聞き、「頑張るべき負荷」と「避けるべき負担」を見極めながら、長期的な視点で3番ポジションと向き合っていくことが重要です。

まとめ

3番ポジションは、バレエの基本ポジションの中でも、1番と5番をつなぐ重要な位置づけにあります。正しい足の位置と角度、股関節からのターンアウト、前後の足への均等な体重配分を理解し、骨盤と上半身をまっすぐ保つことで、安全かつ美しい3番の立ち方が身についていきます。
初心者が陥りがちな、つま先だけのターンアウトや膝のねじれ、骨盤のゆがみなどを避けるためには、日々のストレッチや足裏・体幹のエクササイズが大きな助けになります。バーとセンターの両方で3番の役割を意識しながら練習を重ねることで、5番ポジションやより高度なテクニックへとスムーズに進むことができます。
年代やレベルに応じて無理のない範囲で取り組みつつ、鏡や感覚を使ったセルフチェックを続けていけば、3番ポジションは必ず安定してきます。一つ一つのポジションを丁寧に積み重ねることが、長く踊り続けるための一番の近道です。

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