レッスン表でよく見かけるミドルヒップホップというクラス名。ヒップホップなのは分かるけれど、ミドルとは何を指しているのか、ガールズヒップホップやオールドスクールとの違いは何か、気になっている方は多いです。
本記事では、ダンスジャンルとしてのミドルヒップホップの意味や歴史、ステップの特徴から、初心者がクラスを選ぶ際のポイントや上達法までを、専門的な視点で分かりやすく整理します。
これから始めたい方はもちろん、すでに踊っている方が自分のスタイルを見直すためのガイドとしても活用できる内容です。
目次
ダンス ミドルヒップホップとは何かを分かりやすく解説
ミドルヒップホップとは、ヒップホップダンスの中で、オールドスクールとニュースクールの中間的なスタイルを指す言葉としてよく使われます。特定の一つの技術やステップ名ではなく、踊りの雰囲気やグルーヴ、使う音楽の傾向をまとめた呼び方です。
多くのスタジオでは、完全初心者向けの入門クラスと、ガッツリ振付を踊る上級クラスのちょうど間に位置づけられたクラス名としても用いられています。そのため、スキルレベルと踊りのスタイル、両方の意味をふまえて理解することが大切です。
またミドルヒップホップは、クラブで踊られる実践的なノリをベースにしながらも、ストリート要素だけでなくスタジオレッスンに適した整理された動きを取り入れている点が特徴です。基礎となるリズムトレーニングやアイソレーションを大事にしつつ、音ハメや振付の構成で魅せる要素も強く、幅広い年齢層に親しまれています。
ここではまず、なぜミドルと呼ばれるのか、どんなスタイルをイメージすると良いのかを整理していきます。
ミドルヒップホップの基本的な意味
ミドルヒップホップという言葉のミドルは、中間・真ん中という意味を持ちます。ヒップホップダンスの系譜上では、オールドスクール(ロッキンやポッピング、ブレイキンなど)に対して、その後に発展したニュースクール系(R&Bヒップホップ、LAスタイルなど)がありますが、その中間の時代感やノリをイメージさせる表現としてミドルという言葉が用いられてきました。
実際のレッスンでは、90年代以降のヒップホップらしいアップダウンのグルーヴを保ちながら、過度にトリッキーすぎないステップや振付構成で踊ることが多いです。
一方で、スタジオによってはミドルをレベル表現として使用し、入門と上級の間という意味に限定している場合もあります。そのため、ミドルヒップホップという言葉だけで厳密なスタイルを特定するのではなく、講師のバックグラウンドや使う音楽、レッスン内容を確認して理解することが重要です。
広い意味では、ベーシックなヒップホップのグルーヴを大切にしつつ、難しすぎない実践的な振付で構成されたクラスやスタイルを指していると捉えるとよいでしょう。
ミドルヒップホップと他ジャンルとの違い
ミドルヒップホップを理解するには、他のヒップホップ系ジャンルとの違いを押さえるのが効果的です。例えば、ガールズヒップホップは腰や胸の動き、ポージングを強調しポップミュージックとの相性が高いのに対し、ミドルヒップホップはより地面に近い重心とストリートライクなノリを重視します。
また、LAスタイルやコレオグラフ系は、楽曲の構成や歌詞に細かく合わせた振付重視なのに対し、ミドルヒップホップはリズム全体のグルーヴと王道ステップの気持ちよさを強調する傾向があります。
オールドスクールとの比較では、ロックやポップのような明確な技名やバトルカルチャー色がやや薄く、日常的に踊りやすいシンプルなステップ連結が多いのも特徴です。
以下の表のように、立ち位置を整理しておくとイメージしやすくなります。
| ジャンル | 重心・ノリ | 特徴 |
|---|---|---|
| オールドスクール | リズム強調、ストップ&ゴー | ロッキンやポップなど、明確な技が多い |
| ミドルヒップホップ | アップダウンのグルーヴ | 王道ステップ中心で踊りやすい |
| ニュースクール系 | 音ハメ・体全体で表現 | コレオグラフ、映像映え重視も多い |
ミドルヒップホップが生まれた背景
ヒップホップダンスは、ストリートを起源にクラブシーン、ミュージックビデオ、ダンスバトルなどを経て、多様なスタイルへ枝分かれしてきました。その過程で、80年代のオールドスクールと2000年代以降のニュースクールの中間世代によって踊られていたスタイルが、現在ミドルと呼ばれることが多くなったと考えられます。
特に、90年代から2000年代前半のヒップホップミュージックに合わせて踊られる、シンプルかつグルーヴ重視のスタイルがミドルヒップホップのイメージを形づくっています。
加えて、ダンススタジオ文化の発展により、レベル設定としてのミドルという言葉も広く浸透しました。入門でベーシックを学んだ生徒が、いきなり上級コレオに進むのではなく、音の取り方やステップを整理し直しながらスキルアップする中間ステージとしてミドルクラスが設定されることが増えたのです。
こうした歴史的な背景と教育的な必要性が重なり、現在のミドルヒップホップという名称が一般的に使われるようになりました。
ミドルヒップホップの特徴とスタイルのポイント
ミドルヒップホップの大きな特徴は、基礎的なヒップホップグルーヴを丁寧に使いながらも、難解すぎない振付で音楽に気持ちよく乗れる点にあります。ステップ自体はシンプルでも、体重移動や上半身の使い方、リズムの裏の取り方など、ダンスの本質的な要素がふんだんに盛り込まれているのが魅力です。
また、クラブミュージックや90〜00年代のヒップホップ楽曲など、ビートがはっきりした曲で踊ることが多く、音楽を感じやすいスタイルとも言えます。
スタジオのクラスでは、ウォームアップやリズムトレーニング、アイソレーションに十分時間を割き、その後にコンビネーションや振付を練習する構成が一般的です。ステップ名を覚えることよりも、全身の連動やグルーヴの心地よさを体感することが重視されるため、筋力や柔軟性だけでなく、音楽的な感性も自然と養われていきます。
ここからは、具体的なスタイルのポイントをもう少し詳しく見ていきます。
音楽とリズムの取り方
ミドルヒップホップのリズムの取り方は、基本的に4分のビートに対してアップとダウンを繰り返すオーソドックスなヒップホップグルーヴが中心です。ダウンで膝を沈めて重心を落とす感覚を強く使うため、見た目にも地面に根ざしたパワフルさが出ます。
同時に、エイトカウントの中で裏拍を意識した取り方や、スイング感のあるリズムどりを使うことで、シンプルな動きでも音楽的な奥行きが出るのが特徴です。
レッスンでは、最初はカウントで丁寧にリズムを刻み、慣れてきたら言葉を使ったリズムカウントや、楽曲のドラム・ベースラインに意識を向けるトレーニングを行うことが多いです。これにより、ただ振付をなぞるだけではなく、曲そのものに乗る感覚が養われます。
リズム感に自信がない方でも、ミドルヒップホップのトレーニングを続けることで、他ジャンルにも応用できるリズムベースを身につけやすくなります。
代表的なステップやムーブ
ミドルヒップホップでよく使われるステップとしては、ランニングマン、クラブステップ、ポップコーン、ロジャーラビット、バウンス系の移動ステップなど、ヒップホップの王道ムーブが多く登場します。これらは一つ一つはシンプルですが、重心の位置や体の向き、上半身の使い方によって見え方が大きく変わるため、奥が深い動きです。
また、ステップとステップの間をつなぐトランジションとして、スライドや方向転換を多用し、流れるようなムーブを構成するのも特徴です。
振付になると、これらの基本ステップを土台にしながら、腕のコントラストやアイソレーション、軽いボディウェーブなどを加えてニュアンスを作っていきます。ハードすぎるアクロバットや複雑なフロアムーブは少なめで、立ち踊りを中心に組み立てられるため、幅広い年齢層が取り組みやすいスタイルです。
基礎をしっかりやり込めば、見た目はシンプルでも音楽との一体感が強く伝わる踊りに仕上がっていきます。
ミドルヒップホップの見た目の印象
見た目の印象としてのミドルヒップホップは、派手なトリックよりも、どっしりとしたノリの中にキレとゆるさのバランスが共存しているスタイルと言えます。膝をしっかり使ったバウンスと、上半身のスイング感が合わさることで、音楽のビートに自然に揺れているような雰囲気が生まれます。
ストリート感は保ちつつも、構成が整理されているため、初心者が見ても真似しやすく、憧れやすいビジュアルであることも特徴です。
衣装面では、オーバーサイズのトップスやスウェットパンツ、スニーカーなど、ヒップホップらしいラフなスタイルが合いやすいですが、近年はスポーツウェアやカジュアルファッションとのミックスも一般的です。服装よりも、体の中のリズムの取り方や、力の抜き方・入れ方のコントロールが、スタイルの印象を大きく左右します。
動画で観ると分かりやすいのは、難しいことをしているように見えないのに、なぜかかっこいい、というタイプのダンスがミドルヒップホップらしさをよく表しています。
ミドルヒップホップと他のヒップホップジャンルの違い
ヒップホップという大きなカテゴリーの中には、ガールズ、R&B、LAスタイル、コレオグラフ、オールドスクールなど多くの派生ジャンルがあります。その中でミドルヒップホップは、基礎力とグルーヴをつなぐ役割を果たし、多くのスタイルへの土台になる存在です。
違いを理解しておくと、自分がどのクラスを選ぶべきか、また将来的にどのスタイルに発展させたいかを考える際に役立ちます。
ここでは、いくつか代表的なジャンルと比較しながら、ミドルヒップホップの立ち位置を整理します。違いを知ることで、自分の好みや目標に合った学び方を計画しやすくなります。特定のジャンルが優れているということではなく、それぞれの個性と魅力を理解することが大切です。
オールドスクールヒップホップとの違い
オールドスクールは、ヒップホップダンスの初期スタイルを指し、ロッキン、ポッピング、ブレイキンなどが代表的です。これらはリズムや音楽の取り方が明確で、ポーズやストップ、アイソレーションなどの技術がはっきりとした形で現れます。
一方、ミドルヒップホップは、そうしたオールドスクールのエッセンスを踏まえつつも、より滑らかで日常的なノリを取り入れたスタイルで、技ごとの見せ場というより全体のグルーヴを重視します。
オールドスクールでは、ステップや技の正確な再現が求められる場面が多いのに対し、ミドルヒップホップでは、音楽との一体感と自分なりの乗り方が重視されることが多いです。
そのため、オールドスクールの基礎を学んだ上でミドルヒップホップに取り組むと、動きの説得力が増しますし、逆にミドルヒップホップから入って後からオールドスクールを学ぶと、技の意味をグルーヴ感とセットで理解しやすくなります。
ガールズヒップホップ・R&Bとの違い
ガールズヒップホップは、腰や胸のアイソレーション、ヘアワーク、ポージングなどを多用し、女性らしさやセクシーさ、しなやかさを表現するスタイルとして知られています。R&Bヒップホップも、メロウな楽曲に合わせて上半身の流れるような動きやウェーブを多用する傾向があります。
これに対してミドルヒップホップは、男女問わず取り組みやすく、性別的なニュアンスよりもビートの強さと全身のバウンスを重視します。
もちろん、ミドルヒップホップの中にもガールズ的な要素やR&B的な表現が取り入れられることはありますが、ベースとしては中立的なストリートグルーヴが中心です。
そのため、ガールズ系に挑戦する前に、ミドルヒップホップでリズムと重心の使い方を身につけておくと、後からどのスタイルに進んでも安定した土台を維持しやすくなります。多くのインストラクターも、この流れを推奨しています。
LAスタイル・コレオ系との違い
LAスタイルやコレオグラフ系のヒップホップは、主にミュージックビデオやバックダンサー的な表現から発展したスタイルで、音ハメやフォーメーション、細かい振付構成が大きな特徴です。曲の歌詞やサウンドに合わせて細かく振りがつけられ、見せるダンスとしての完成度が重視されます。
ミドルヒップホップでも振付は行いますが、重心やグルーヴの安定を優先し、振付そのものを高度化し過ぎないクラスが多いです。
違いとしては、LAスタイルやコレオ系は一つの作品としての完成度を高める方向に発展するのに対し、ミドルヒップホップは基礎力とノリを鍛えるトレーニング寄りの側面が強い点が挙げられます。
もちろん、スタジオやインストラクターによってはミドルヒップホップのクラスでもかなり高度なコレオを行う場合がありますが、その場合でもベーシックなアップダウンや王道ステップが軸として存在していることが多いです。
ミドルヒップホップクラスのレベル感と選び方
ミドルヒップホップという表記は、スタジオによりレベルの意味合いが異なりますが、多くの場合、入門・初級クラスと中級クラスの間、いわゆる基礎を応用し始める段階として位置づけられています。そのため、ダンス未経験者がいきなりミドルクラスに入ると難しく感じる場合もあれば、ある程度他ジャンルを経験している人にとってはちょうど良いチャレンジになることもあります。
ここでは、自分に合ったクラスを選ぶための視点を整理します。
重要なのは、クラス名だけで判断せず、レッスン内容やインストラクターの説明、体験レッスンでの感覚をもとに選ぶことです。同じミドルヒップホップでも、基礎重視か振付重視か、バトル志向かショー志向かなど、指導スタイルにより受ける印象が大きく変わります。
自分の目的や現在のレベルを冷静に把握することで、挫折しにくく、成長を実感しやすい環境を選ぶことができます。
入門クラスとの違いと目安
入門クラスでは、身体の使い方や音楽の数え方、アイソレーションやアップ・ダウンなど、ダンスのごく基礎部分に多くの時間を割きます。ステップ数も少なめで、振付は短く、繰り返しが多い構成が一般的です。
一方、ミドルヒップホップクラスでは、これらの基礎を前提として、少し長めのコンビネーションや、方向転換、体の向きの変化を含んだ振付が増えていきます。
目安として、以下のような状態であればミドルクラスへの移行を検討してよいと言えるでしょう。
- アップ・ダウンのリズムがある程度安定して取れる
- 基本的なステップ名をいくつか理解している
- 8カウント×4〜8エイト程度の振付を覚えて踊れる
これらがまだ不安な場合は、入門クラスとミドルクラスを併用しながら、段階的に慣れていくのがおすすめです。
ミドルヒップホップが合っている人のタイプ
ミドルヒップホップは、ヒップホップの基本となるグルーヴを身につけながら、かっこよく振付も踊りたいというニーズに非常にマッチしたジャンルです。そのため、以下のような方に特に向いています。
- ダンス経験は少ないが、本格的にヒップホップを学びたい人
- 他ジャンル(ジャズ、K-POPなど)をやっていて、ヒップホップの基礎を補強したい人
- 将来的にバトルやショー、コレオ作品に挑戦したい人
また、年齢層も幅広く、学生から社会人、趣味で続けたい大人まで受け入れやすい構成になっているクラスが多いのも特徴です。
激しいアクロバットや高い柔軟性を必要とする要素は比較的少ないため、体力に自信がない人でも、少しずつ慣れていけば十分に上達が見込めます。音楽に乗ることが好きで、じっくりと基礎を積み上げたいタイプの人には特におすすめです。
クラス選びでチェックすべきポイント
ミドルヒップホップクラスを選ぶ際は、クラスの名称だけでなく、内容や雰囲気を具体的に確認することが重要です。スタジオの説明文や体験レッスン、インストラクターの紹介などを参考に、以下のポイントをチェックしてみてください。
- レッスンの構成(基礎練習と振付のバランス)
- 使う音楽のジャンルやテンポ
- 振付の長さと難易度
- インストラクターの指導スタイルと雰囲気
可能であれば、見学や体験を通じて、クラスのレベル感と自分の現在地を比べてみるとよいでしょう。一度で決めきれない場合は、複数のクラスを試してみて、最も自分が成長を感じられそうな環境を選ぶのが賢明です。
また、初心者のうちは、質問しやすい雰囲気かどうかも大きなポイントになります。安心して通い続けられるクラスを選ぶことが、上達への近道です。
初心者がミドルヒップホップを始めるためのステップ
ダンス未経験からミドルヒップホップに挑戦する場合、いきなり高度な振付に飛び込むよりも、事前にいくつかの準備をしておくことで、レッスンでの吸収率が大きく変わります。身体づくりはもちろん、音楽を聴く習慣や、動画を見て雰囲気に慣れておくことも重要です。
ここでは、初心者がスムーズにミドルヒップホップをスタートするための具体的なステップを紹介します。
大切なのは、一度に全てを完璧にこなそうとしないことです。ステップやリズムが分からなくても、クラスに通い続け、少しずつ身体が慣れていくプロセスこそが上達の鍵です。焦らず、継続を最優先に考えて準備していきましょう。
必要な身体づくりと基礎体力
ミドルヒップホップは、極端な筋力や柔軟性を必要とするジャンルではありませんが、一定の体力と下半身の安定があると、上達スピードが大きく変わります。特に、膝の曲げ伸ばしを使ったアップダウンの動きが多いため、太もも周りの筋持久力と、体幹の安定性が重要です。
日常的にスクワットやランジ、体幹トレーニングを軽く行っておくことで、レッスン中の疲労感を軽減し、フォームの崩れも防ぎやすくなります。
また、ストレッチで股関節や足首、背中周りの柔軟性を確保しておくことも大切です。硬すぎる状態だと、動きが小さくなったり、膝や腰に負担がかかりやすくなります。
レッスン前後には、十分なウォームアップとクールダウンを行い、怪我の予防とパフォーマンス向上を両立させましょう。特別なメニューでなくても、継続することが大きな効果につながります。
事前に覚えておきたい基本リズム
ミドルヒップホップで最も重要な基礎の一つが、アップとダウンのリズムです。これは、膝を伸ばして体を軽く上に弾ませるアップと、膝を曲げて重心を下げるダウンを繰り返す動きで、ほとんど全てのステップの土台になります。
自宅でも音楽を流しながら、足を肩幅に開いて膝を曲げ伸ばしし、エイトカウントに合わせてアップダウンを繰り返す練習をしておくと、レッスンでの理解が非常にスムーズになります。
さらに、体の一部だけを動かすアイソレーション(首、胸、腰など)も、簡単なものから慣れておくと良いでしょう。これにより、ステップと上半身の動きを同時に行う際の混乱を減らすことができます。
完璧にできる必要はありませんが、リズムに合わせて身体を動かすことに慣れておくことで、レッスンに入った時の心理的なハードルが大きく下がります。
スタジオ選びと初回レッスンの心構え
初めてミドルヒップホップを受ける際は、スタジオの雰囲気やアクセスの良さ、料金システムなども含めて、自分が通い続けやすい条件を整理しておきましょう。ダンスは継続が何より重要なので、無理なく通える環境を選ぶことが、結果的に上達への最短ルートになります。
体験レッスンでは、できるかどうかよりも、インストラクターの説明が分かりやすいか、クラスの空気感が自分に合うかを重視してみてください。
初回レッスンでは、振付を完璧に覚える必要は全くありません。分からない部分は周りを見ながら真似をする程度で構わないので、まずは音楽に乗る楽しさや、教室の空気に慣れることを目標にしましょう。
分からないことがあれば、レッスン後にインストラクターやスタッフに質問することで、不安を解消しやすくなります。失敗を恐れず、一歩を踏み出すことが何より大切です。
ミドルヒップホップ上達のコツと練習方法
ミドルヒップホップをある程度続けていくと、リズムがずれやすい、力が入りすぎてしまう、振付が覚えられないといった悩みが出てきます。これらは多くのダンサーが通る共通の壁であり、正しい練習方法を知っていれば、必ず乗り越えることができます。
ここでは、スタジオレッスンだけに頼らず、日常の中で上達を加速させるための具体的なコツを紹介します。
ポイントは、量だけでなく質を意識した練習を行うことです。漫然と動きを繰り返すのではなく、自分の弱点を把握し、そこにフォーカスしたトレーニングを行うことで、短時間でも効果的にスキルアップできます。
リズムトレーニングとカウント取りのコツ
リズム感を鍛えるためには、音楽に合わせて踊る前に、カウントで動きを分解して練習することが有効です。特にアップダウンやバウンスは、メトロノームや手拍子に合わせてゆっくり行うことで、体の中にビートを刻む感覚が身についていきます。
エイトカウントを声に出しながら動くことも、脳と身体の連動を高めるうえで大変効果的です。
慣れてきたら、表拍だけでなく裏拍を意識したトレーニングにも挑戦してみましょう。例えば、カウントの「&」のタイミングで体を落とす、あるいは弾ませるなど、微妙なタイミングの違いを身体で感じ取ることが、ミドルヒップホップ特有のノリを作る鍵になります。
焦らず、シンプルな動きをじっくり繰り返すことが、結果的に複雑な振付にも対応できる力につながります。
鏡・動画を使った自己チェック方法
スタジオの鏡をただ見るだけでは、自分の癖や改善点を把握しきれないことが多いです。可能であれば、自宅やスタジオでの練習をスマートフォンで撮影し、後から客観的に見返す習慣をつけましょう。
特に、重心の位置、肩や上半身の力み、顔の向きなど、踊っている最中には気づきにくい細部を確認するのに、動画は非常に役立ちます。
チェックの際は、いきなり全てを直そうとせず、一回につき一つか二つのポイントに絞るのがコツです。例えば、「今日は膝の曲げ方だけを見る」「次は肩の力を抜くことだけに集中する」といった具合に、テーマを明確にして改善を繰り返します。
少しずつでも変化が見えるとモチベーションも上がり、継続しやすくなります。
家でできる自主練メニューの例
スタジオに行けない日でも、自宅でできる練習はたくさんあります。スペースが限られていても、リズムトレーニングやアイソレーション、上半身の動きの練習などは十分に行うことが可能です。
例えば、以下のようなメニューを10〜20分程度の日課として取り入れてみてください。
- アップ・ダウンを使ったその場バウンス(曲1〜2曲分)
- 首・胸・腰のアイソレーションを各1〜2分
- 簡単なステップ(ランニングマン、クラブステップなど)の反復
- レッスンで習った振付の復習(部分的でも可)
大切なのは、完璧を求めず、短時間でも継続することです。毎日少しずつ身体を音楽に慣らしていくことで、スタジオレッスンの理解度が飛躍的に高まり、成長を実感しやすくなります。
ミドルヒップホップをもっと楽しむためのポイント
ミドルヒップホップは、上達を目指すだけでなく、純粋に音楽と身体の一体感を楽しむことで魅力が最大限に発揮されるスタイルです。練習やレッスンで真面目に取り組むことは大切ですが、それ以上に、自分なりの楽しみ方や目標を持つことで、長く続けやすくなります。
ここでは、モチベーションを保ちつつ、ミドルヒップホップを日常の中でより豊かに楽しむためのポイントを紹介します。
楽しさと成長は両立します。むしろ、心から楽しんでいる人ほど、自然と練習時間が増え、結果的に上達も早くなります。自分なりのペースとスタイルで、ミドルヒップホップとの付き合い方を見つけていきましょう。
音楽の聴き方とプレイリスト作り
ミドルヒップホップを楽しむうえで、日常的にヒップホップやR&B、クラブミュージックを聴く習慣をつけることは大きなプラスになります。レッスンで使われるようなテンポ感やビート感の曲を中心に、自分の好きなアーティストや楽曲を探し、プレイリストを作っておくと、自宅や移動時間にも自然と身体がリズムを刻むようになります。
最初は難しく考えず、ビートが気持ちいいと感じる曲を集めるだけで十分です。
慣れてきたら、曲のドラムやベースライン、スネアの位置などに意識を向けて聴いてみてください。どこで体を落とすと気持ちいいか、どの音にアクセントを合わせたくなるかをイメージしながら聴くことで、振付の理解度も高まっていきます。
レッスンで使用された曲を自分のプレイリストに加えておけば、復習にもつながり、一曲への愛着も深まります。
イベント・発表会・バトルへの参加
スタジオや地域のダンスイベント、発表会、バトルなどへの参加は、ミドルヒップホップをより深く楽しむきっかけになります。人前で踊る経験は緊張も伴いますが、その分だけ得られる達成感や成長の実感は大きいです。
ミドルヒップホップのクラスでも、チーム作品として発表会に出演したり、ショーケースに参加する機会が用意されていることが多くあります。
バトルに関しては、必ずしも勝ち負けにこだわる必要はありません。エントリーすることで、即興で音を感じて踊る経験を積み、自分のグルーヴやステップを客観的に捉える良いチャンスになります。
イベントを通じて他のダンサーと交流することで、刺激を受け、新たな目標が見つかることも多いです。
他ジャンルとの組み合わせで広がる表現
ミドルヒップホップで身につけたリズム感や重心の使い方は、他のダンスジャンルにも大いに応用できます。例えば、ジャズダンスやコンテンポラリーにヒップホップのグルーヴを取り入れることで、より現代的で立体的な表現が可能になりますし、ハウスやロッキンなどのストリート系ジャンルへのステップアップにも役立ちます。
基礎がしっかりしていれば、スタイルを自由にミックスして自分だけのダンスを作ることができます。
近年は、ジャンルの垣根を越えたクロスオーバーな作品も多く、ミドルヒップホップの基盤を持つダンサーは、様々な現場で活躍しています。
自分の興味に応じて、少しずつ別ジャンルのレッスンを体験してみることで、新しい発見やインスピレーションが得られ、ミドルヒップホップ自体の表現もより豊かになっていきます。
まとめ
ミドルヒップホップとは、ヒップホップダンスの中で、オールドスクールとニュースクールの中間的なグルーヴを持ち、基礎と応用をつなぐ役割を担うスタイルです。アップダウンを中心とした王道のリズムトレーニングと、シンプルながらも音楽的な振付構成が特徴で、幅広い年齢層・レベルのダンサーに親しまれています。
スタジオによってはレベル表現としての意味合いも含まれるため、クラス選びの際には内容や雰囲気を具体的に確認することが大切です。
初心者がミドルヒップホップを始めるには、基礎的な体力づくりとリズム練習、無理のないスタジオ選びがポイントになります。上達のためには、リズムトレーニングや動画を用いた自己チェック、自宅での短時間練習を継続することが効果的です。
何より重要なのは、音楽を楽しみながら、自分のペースで継続することです。ミドルヒップホップを通して、ヒップホップダンスの奥深い世界に触れ、自分だけのスタイルを育てていきましょう。
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